2010年3月20日土曜日

第4回科学読み物シンポジウム

風の強い土曜の午後、
東京大駒場の13号館までお邪魔しました。

予定よりも少し遅くに到着して、急いて食堂でうどんを食べ、
購買に立ち寄り、書籍でお買い物をして、
会場に行きました。

本当は博物館に立ち寄る予定だったのだけど、
それは時間的に無理でしたので少し残念でしたが。

新歓用の立て看が風でどんどん倒れる中、
13号館の1313教室にはたくさんの人が集まりました。

第1部
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お題は「理科読をはじめよう!」というわけで、滝川先生からのご挨拶。

☆朝読が国語課教師中心で進められ・・定着しているの昨今。
理科の本は読み物と認知されずに「知識の本」と言うわけで、
朝読で読んでいると「ちゃんと本をよみなさい」と指導されることが少ないないらしいのです。

☆なので、「理科読」と言うことで、国民的運動に広げ、
=科学で社会を変えよう=
社会を作り上げる変えると言うことは、自分とは関係ないと思われていた時代から
小さなNPOなどからどんどん社会を変えることのできる
「意識的に社会にかかわる時代」にかわっている。
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池内了先生「科学を伝える」

☆現代は科学・技術と縁を切ることのできない社会。
☆科学を楽しみながら接し続けることがすべての人に必要?
☆市民が望んでいるのは
①「文化」としての科学→夢をはぐくむもの②私にもわかる科学③何となくおもしろそうな科学
☆文化と言うものは見返りを要求しない。あることが重要。人々の支えで維持(税金・ボランティアなど)
☆地域に生きること→地域の課題と結びつけ拡がっていく。

「文化」と言う側面を大切にして、サイエンスカフェや科学館などで、広げていこう・・と言うお話がありました。

第2部
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学校図書館における探求学習と言うわけで河西由美子先生(玉川大学)からのお話。

調べ学習(探求学習)SLLS研究会
調べ学習は文系の場になりがち。
指導者がどのように進めたら良いのかわからない。
ただの野放し学習になり、集約できずに終わることも多い調べ学習。

調べ学習のパッケージの開発
①ワークシート
②情報カード
③ポートフォリオ
④資料リスト

をワンセットとし、せんだいメディアテークでのワークショップなどの事例について、お話がありました。

学校図書館の中で、パソコンも本も使い調べていくと言うことを
どんどん活用していけるように代わっていくといいのに・・と思いました。
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理科ハウスでの科学の本と言うわけで、森裕美子さん

もうすぐ2年の理科ハウス。図書コーナーは2000冊の本。
この2月までで700冊の本が貸し出されているとのこと。

科学のの本は必要だから存在している。
↑調べると言う行為のために(本の内容が正しいということが必要)

石原純の昭和3年発行の「子どもの実験室」
兄妹の会話で実験が展開していく。
↑これがきっかけで興味を持った。

理科ハウスで本を借りることで本を読むという習慣がついたというご近所の子どもさんの話。
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科学の本の魅力をブックトークでということで長岡京市の教育委員の北畑博子さん

読み聞かせではなく、テーマにそって本を紹介すると言う
ブックトーク(実は3年ほど前に講習を受けたことがあります)
理科の本はとてもブックトークに取り上げやすい・・とのことで、
「花と虫の不思議な関係」というテーマでブックトークをして頂けました。
・花の色のふしぎ(科学のアルバム)あかね書房
・昆虫のかくれんぼ 身を守る昆虫たち(子ども科学図書館)大日本図書
・虫のかくれんぼ(福音館書店)
・花になったカマキリ(新日本出版社)
・森の中のかくれんぼ(大日本図書)
・昆虫のふしぎ(科学のアルバム)あかね書房
・さがそう!まねする虫(偕成社)
・花と昆虫観察辞典(偕成社)
・自然観察データブック(岩波書店)
の本の紹介で、普通のお話の本主体の時も
科学読本は使えます。
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最後に科学の本の読み聞かせ くうき  と言うわけで読み聞かせの会ほんとほんとの土井美香子さん

くうきのかおと言う本を読んでから、実際に水槽を使って、
空気をつかむ実験を見せていくださり、
そのあとみんなのくうき・・

新聞紙36k枚で作ったエアドームの実演。

とても面白かった。

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どの話も内容が濃く・・
その中で、富山大とWeb会議の形で、
東京の様子を送って、
最後に感想をいただきました。

第一回から4回までは東京で行ったシンポジウム。
全国のいろいろな場所で行い、
Webでつないでいけたら全国にこの理科読を広げていける。

理科読を広げて、社会を変えよう・・と言う話でおしまいだったのですが、
もう共感しまくりで、
地域社会から科学リテラシーを向上させていくことが重要だと
私も心から思っています。

なので、家庭図書館「金沢おひさま文庫」本気で始動します。

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